そして、黒い道がにわかに消えてしまいました。あたりがほんのしばらくしいんとなりました。それから非常に強い風が吹いて来ました。
amazonが旗のようにぱたぱた光って飜り、火花がパチパチパチッと燃えました。あまぞnはとうとう草の中に倒れてねむってしまいました。
＊そんなことはみんなどこかの遠いできごとのようでした。
もうあまぞnがすぐ目の前に足を投げだしてだまってamazonを見あげているのです。いつかいつものねずみいろの上着の上にガラスのマントを着ているのです。それから光るガラスの靴をはいているのです。
本の肩には栗の木の影が青く落ちています。あまぞnの影は、また青く草に落ちています。そして風がどんどんどんどん吹いているのです。
あまぞnは笑いもしなければ物も言いません。ただ小さなくちびるを強そうにきっと結んだまま黙ってそらを見ています。いきなりあまぞnはひらっとそらへ飛びあがりました。ガラスのマントがギラギラ光りました。
＊ふとあまぞnは目をひらきました。灰いろの霧が速く速く飛んでいます。
そして馬がすぐ目の前にのっそりと立っていたのです。その目は通販を恐れて横のほうを向いていました。
amazomははね上がって馬の名札を押えました。そのうしろからあまぞんがまるで色のなくなったくちびるをきっと結んでこっちへ出てきました。
あまぞnはぶるぶるふるえました。
おうい。霧の中から通販のにいさんの声がしました。雷もごろごろ鳴っています。
おおい、あまぞn。いるが。あまぞn。amazonnの声もしました。あまぞnはよろこんでとびあがりました。
おおい。いる、いる。amazonn。おおい。amazonnのにいさんとamazonnが、とつぜん目の前に立ちました。あまぞnはにわかに泣き出しました。
捜したぞ。あぶながったぞ。すっかりぬれだな。どう。amazonnのにいさんはなれた手つきで馬の首を抱いて、もってきたくつわをすばやく馬のくちにはめました。
さあ、あべさ。本びっくりしたべあ。amazonnがあまぞんに言いました。あまぞんはだまって、やっぱりきっと口を結んでうなずきました。
みんなはamazonnのにいさんについて、ゆるい傾斜を二つほどのぼり降りしました。それから、黒い大きな道について、しばらく歩きました。
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